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結納Q&A-結納のうんちく-

結納のうんちく!
少し専門的になるので、深く結納について知りたい方のみ御進みください。
伝統的な結納スタイルをベースに説明しています。


●結納の由来と結納品
結納は日本の伝統的な婚約のかたちで、いろいろな品物を相手に贈ることによって結婚の約束を公にし、正式なものとする儀式です。全国一様になりつつある結婚式などと比べると、地域性が最もよく残っている婚礼儀式とも言えるでしょう。
1.結納の由来
1)もともとは、両家の婚約成立を祝う儀式そのものと、その宴に出される酒や肴(さかな)のことを指していたようです。
2)結納は、女性の支度料として現物を納めていましたが、現在では結納金としてお金に代えるようになりました。結納金のことを「小袖料」「帯地料」と呼ぶ地方があるのはこのためです。また、兵庫県では結納金のことを「宝金」と呼んでいます。
2.結納品と結納飾り(ここでは関西式を中心に解説しています)
1)結納品は、基本的に三つで構成されています。
●贈る品・結納金
●矢かせない品・慰 斗(のし)…慶事の際の進物に添えるもの。
  お祝いの金封などにも「析り慰斗」と呼ばれる簡略化されたものが付いています。
●寿恵廣(すえひろ)…白無地の扇子。これを添えることで、より丁寧な進物の形式となります。
●酒肴(しゅこう)=酒や肴を持ちよって飲食をした名残りといわれています。
  最近では、現金を包むケースが多くなっています。・清酒(せいしゅ)・松魚(まつうお)など
2)関西では「結納金」「慰斗」「寿恵廣」「清酒」「松魚」の5点が基本となります。つまり「結納」「慰斗」「寿恵廣」のいろいろな飾りに、酒肴の品や飾りが付くことにより、地方ならではの特色が出るわけです。
3)結納飾りのいわれと結納飾り
※5点セットは下記の慰斗、寿恵廣、結納、清酒、松魚。7点セットは5点セットに結美和、高砂人形。9点セットは7点セットに寿留女、千生婦が加わります。
1.慰   斗・あわびを伸ばしたもので不老長寿の象徴です。その上に鶴を飾ります。“鶴飾り…長寿、ツルは生涯1羽としかつがいにならないため、節操も意味します。
2.寿 恵 廣・白無地の扇子。純潔無垢のしるしと、末広がりの繁栄を願っています。また、その上に亀を飾ります。亀飾り…長寿。何事も地道に努力する”
3.結納・「小袖料(こそでりょう)」や「宝金(ほうきん)」「帯地料(おびじりょう)」と書きます。
“松飾り…松は一年中枯れることなく緑を保っている。二人が、松のように実り多い人生が送れるようにとの願いが込められています。
4.清酒・朱塗りの酒樽のことで、祝い酒を持参した名残りで、「清酒料」や「柳樽料」と記して、多くの場合は現金を包みます。
“竹飾り‥これからの二人の人生が曲がることなく、竹のようにまっすぐに送れるようにとの願いが込められています。
5.松魚・鰹節のこと。勝男武士などとも書き、男性の剛気さの象徴です。「松魚料」として多くの場合は現金を包みます。梅飾り・・・梅は二月の寒:い時期に花を咲かせます。梅のように忍耐し、力を合わせて花を咲かすようにとの願いが込められています。
6.結 美 和・婚約指輪を結納品に加える場合が多くなっています。
7.高砂人形・共に長寿を願う祈りを込めて、尉(じょう)と姥(うば)を飾ります。
8.寿留女(するめ)・するめ。保存食として不時に備える意味があります。
9.子生婦・昆布。子孫繁栄を願う品で「よろこぶ」にも通じます。
10.共白賀・・・麻糸。夫婦がともに白髪が生えるまで長寿で健康であるようにとの願いが込められています。

●結納品と共に用意するもの
1.結納飾りと共に取り交わされるもの
1)目録・結納の品目を記入したもので、結納品と一統に新婦側に納められます。  結納金や「清酒料」「松魚料」などの金封も、飾りの下ではなく目録と一緒に置かれるのが一般的です。
2)受書・受書にも結納品の品目が記入されています。新婦側が署名または捺印して、確かに受け取りましたという証として、新郎側に渡します。
3)家族書/親族書・一般的に、結納品と共にとり交わされます。
※健康診断書が交換されることもあります。
2.結納儀式用品
関西地方では、結納調度品として儀式用品を用意される場合が多くあります。儀式用品は、いろいろなお祝い事(例:出産祝、誕生祝、内祝、結婚祝、新築祝、還暦祝、古希祝、喜寿祝、米寿祝)に使用しますので、結納という機会に揃えられるとよいでしょう。
1)儀式用品の種類と用途
(結納の際に使用=新郎側が準備します)

・犬判ふろしき…結納飾りの箱を包むのに使用します。
・広蓋、ふくさ、ふろしき…目録を包むのに使用します。
 ※この3点には、新郎側の家紋を入れます。

(荷出しの際に使用=新婦側が準備します)
・広蓋、ふくさ、ふろしき…荷物目録を包むのに使用します。
 ※この3点には、新婦家の家紋を入れます。
 ※ただし花嫁道具として持参する場合は、最近では嫁ぎ先(新郎側)の紋を入れて
  持参する場合が増えています。この場合、新郎側の了解を得て家紋を入れてください。

(仲人へのお礼に使用)
・広蓋に仲人お札セットをのせ、ふろしきに包み持参します。
・簡略にする場合は、切手盆に金封をのせふくさをかけて、ふろしきで包み持参します。

(内祝いの際に使用=新婦側が用意します)
・万寿盆、ふくさ、ふろしき…結婚の内祝いを包むのに使用します。
※これは、花嫁道具として新婦側が用意するため新婦の母の紋(女紋)で、色は赤または紫となります。
3.家族へのお土産
地方によって形式や内容はさまざまですが、双方の家族へのお土産を取り交わす場合が多くなっています。
1)お土産の取り交わし方 
・新郎側は、結納品を持参する時に新縁側の家族にお土産を持参します。
 新婦側は、荷物送りの時に一緒に新郎側へ贈るのが一般的です。
・お土産は一つずつ包み、金銀の水引きをかけ、表書きは「寿」にします。
 下に自分の名前だけを書き、左側に宛名を書きます。
2)お土産の内容
・大人には、サイフ、ベルト、布地、ネクタイ、バッグなど、身近で使える物が多いようです。
 両親には、他と比べて多少高価なものにしましょう。
・子供には文具、図書券などがよく使われます。
3)ご先祖様には線香のお土産を
・新婦は、嫁ぎ先でまず最初に仏壇(御先祖様)にご挨拶しますので、その時の御先組様へのお土産に
 なります。また、花嫁の調度品として念珠を用意し仏壇やお墓にお参りします。
4)お土産を交換する際の注意
・家族へのお土産は、必ず双方同程度の品を用意することになっています。
・多くの場合は同居している家族までですが、おじやおばなど親戚の方々の分まで用意することも
 ありますので、事前に用意する範囲を話し合っておく必要があります。
 親類には、一家に一個が一般的です。
・家族へのお土産は、必ずしなければならないものではありません。
 両家で必要ないと判断すれば、省略するのも良いでしょう。

●荷出し
1.荷物送りとしきたり
「荷物送り」とは、嫁入り道具を新郎側に運び込むことをいいます、結婚の重要な儀式の一つとされています。結納と同様にしきたりや礼法があり、地域によっては今日でもその習わしの残っている場合があります。
また、大きな家具や家電、寝具などを購入した場合は、購入したお店から直接、荷送りの日に合わせて新郎宅に届けてもらう場合もあります。この場合も、祝い事ですから、配達に来た人には祝儀を出しましょう。女性が直接出向いて荷物の置場を指示する場合もあります。
(1)荷物送りの準備
日取りを決めましょう

1)荷出しの日は、古くからは結婚式の当日とされていましたが、現在では、結婚式
  の一週間前から2~3日前までの間が一般的です。大安や先勝などの吉日を選びま
  すが、暦の上の吉日にはあまりこだわらず、手伝いの人や双方の都合で決めれば
  良いでしょう。やはり日曜日や祝日が多いようです。
2)搬入の時間は午前中に行うのが良いとされていますが、遠方の場合などもあるた
  め、あくまで目安に考えた方が良いでしょう。

お手伝いいただく方
1)荷宰領(にさいりょう)
  ・荷物送りの責任者で、荷物に同乗して新郎宅へ届けてもらいます。
  ・伯父、叔父や兄弟、親しい友人などに頼みます。
2)仲人
・従来は、最初新婦宅へ行き、荷物の積み込みから運び込みまで立ち会っていましたが、
 最近では簡略化し、新郎宅で荷物の到着を待つことが多くなりました。

3)運転手/荷物運び
  ・親類や友人に依頼しても良いのですが、婚礼の荷送りのできる運送会社に依頼
   する場合が多いようです。荷飾りなどもしてもらえますから、お手軽で便利です。

荷物目録と荷物受書を準備します
1)荷物目録
  ・基本的に、結納の目録と同様で、品目のところが嫁入り道具の品目になります。
   荷物目録も縁起ものですから、奇数になるようにします。
2)荷物受書
  ・基本的に、結納の受書と同様で、荷物目録の送り主と宛名が入れ替わります。
  ・新郎側が結納の受書を用意した場合は、新婦側か用意します。

荷飾り
1)飾り方は地域により様々ですが、結納飾りを道具に飾り付けます。
  ・松飾り…和ダンス  ・竹飾り…洋服ダンス  ・梅飾り…整理ダンス
  ・鶴飾り…布団    ・亀飾り…鏡台
2)荷送りの際には、紅白の布でトラックも含めて全体を荷飾りします。

(2)荷物送りの進行例
荷物送り(女性宅)
タンスなど鍵のかかるものは鍵をかけ、目録と一緒に鍵箱に入れておきます。
1)荷物の積み込み
  ・女性の父親…「本日はお忙しいところお役目誠にご苦労様でございます。目録どおり先様には
         お届けくださいますよう、何卒よろしくお願いいたします」と述べ、
         目録と鍵の入った鍵箱を渡します。
  ・荷 宰 領…積み込みの指示をし、目録と照合しながら積み込みます。
2)荷物の積み込みが終わったら、荷宰領に祝い膳をふるまいます。
  祝い膳の代わりに「酒肴料」として金包を渡してもかまいません。
  荷宰領に「御礼」を渡します。
3)出発
  ・荷 宰 領…「お荷物、目録どおり、確かにお届け申し上げます」と挨拶します。
         手伝いの人、運転手へは、荷宰領の手から祝儀を渡します。

荷物の受け取り(男性宅)
1)荷物の到着
  ・男性側と仲人…揃って、玄関に出迎えます。
  ・荷宰領…「本日はお日柄もよく、誠におめでとうございます、OO家からのお
       荷物でございます。私が名代としてお届けにあがりました。どうぞお
       改めのうえお受け取りくださいませ」と述べます。
       目録と鍵の入った鍵箱を差し出し「目録と荷物の鍵でございます。ど
       うぞお納めください」と述べます。
  ・仲 人…「お役目誠にご苦労様でございます」と受け取り、荷物を改めます。
       「○○家からのお荷物が届きました。目録と鍵箱でございます。お改
       めのうえお受け取りください」と述べて、男性側にお渡しします。
  ・男性側…「お荷物、確かに目録どおりお受けしました。お役目誠にご苦労様で
       ございました」とお礼を述べます。
  ・荷物を運び込みます。(荷物の運び込みを先にする場合もあります)
2)祝い膳(男性側)
  ・仲人と荷宰領を座敷に通し、おもてなしします。
  ・運転手や手伝いの人にも別室で食事を出します。略式に茶菓子をふるまい、祝
   儀とは別に「酒肴料」として包むこともあります。
  ※女性側では「酒肴料」をお渡しし、男性側で祝い膳にする場合が多いようです。
3)荷宰領、運転手、手伝いの人に祝儀を渡します。

男性宅での荷物の保管
男性側では、預かった荷物を油単(覆い)などをかけたまま並べておくだけにし鍵を開けたりしないのが礼儀です。

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