結納Q&A-結納のうんちく-
結納のうんちく! 少し専門的になるので、深く結納について知りたい方のみ御進みください。 伝統的な結納スタイルをベースに説明しています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
●結納の由来と結納品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
結納は日本の伝統的な婚約のかたちで、いろいろな品物を相手に贈ることによって結婚の約束を公にし、正式なものとする儀式です。全国一様になりつつある結婚式などと比べると、地域性が最もよく残っている婚礼儀式とも言えるでしょう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
1.結納の由来 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.結納品と結納飾り(ここでは関西式を中心に解説しています) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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●結納品と共に用意するもの | |||||||||||||||||||||||||||||||||
1.結納飾りと共に取り交わされるもの | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.結納儀式用品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
関西地方では、結納調度品として儀式用品を用意される場合が多くあります。儀式用品は、いろいろなお祝い事(例:出産祝、誕生祝、内祝、結婚祝、新築祝、還暦祝、古希祝、喜寿祝、米寿祝)に使用しますので、結納という機会に揃えられるとよいでしょう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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3.家族へのお土産 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
地方によって形式や内容はさまざまですが、双方の家族へのお土産を取り交わす場合が多くなっています。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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●荷出し | |||||||||||||||||||||||||||||||||
1.荷物送りとしきたり | |||||||||||||||||||||||||||||||||
「荷物送り」とは、嫁入り道具を新郎側に運び込むことをいいます、結婚の重要な儀式の一つとされています。結納と同様にしきたりや礼法があり、地域によっては今日でもその習わしの残っている場合があります。 また、大きな家具や家電、寝具などを購入した場合は、購入したお店から直接、荷送りの日に合わせて新郎宅に届けてもらう場合もあります。この場合も、祝い事ですから、配達に来た人には祝儀を出しましょう。女性が直接出向いて荷物の置場を指示する場合もあります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
(1)荷物送りの準備 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
日取りを決めましょう 1)荷出しの日は、古くからは結婚式の当日とされていましたが、現在では、結婚式 の一週間前から2~3日前までの間が一般的です。大安や先勝などの吉日を選びま すが、暦の上の吉日にはあまりこだわらず、手伝いの人や双方の都合で決めれば 良いでしょう。やはり日曜日や祝日が多いようです。 2)搬入の時間は午前中に行うのが良いとされていますが、遠方の場合などもあるた め、あくまで目安に考えた方が良いでしょう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
お手伝いいただく方 1)荷宰領(にさいりょう) ・荷物送りの責任者で、荷物に同乗して新郎宅へ届けてもらいます。 ・伯父、叔父や兄弟、親しい友人などに頼みます。 2)仲人 ・従来は、最初新婦宅へ行き、荷物の積み込みから運び込みまで立ち会っていましたが、 最近では簡略化し、新郎宅で荷物の到着を待つことが多くなりました。 3)運転手/荷物運び ・親類や友人に依頼しても良いのですが、婚礼の荷送りのできる運送会社に依頼 する場合が多いようです。荷飾りなどもしてもらえますから、お手軽で便利です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
荷物目録と荷物受書を準備します 1)荷物目録 ・基本的に、結納の目録と同様で、品目のところが嫁入り道具の品目になります。 荷物目録も縁起ものですから、奇数になるようにします。 2)荷物受書 ・基本的に、結納の受書と同様で、荷物目録の送り主と宛名が入れ替わります。 ・新郎側が結納の受書を用意した場合は、新婦側か用意します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
荷飾り 1)飾り方は地域により様々ですが、結納飾りを道具に飾り付けます。 ・松飾り…和ダンス ・竹飾り…洋服ダンス ・梅飾り…整理ダンス ・鶴飾り…布団 ・亀飾り…鏡台 2)荷送りの際には、紅白の布でトラックも含めて全体を荷飾りします。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
(2)荷物送りの進行例 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
荷物送り(女性宅) タンスなど鍵のかかるものは鍵をかけ、目録と一緒に鍵箱に入れておきます。 1)荷物の積み込み ・女性の父親…「本日はお忙しいところお役目誠にご苦労様でございます。目録どおり先様には お届けくださいますよう、何卒よろしくお願いいたします」と述べ、 目録と鍵の入った鍵箱を渡します。 ・荷 宰 領…積み込みの指示をし、目録と照合しながら積み込みます。 2)荷物の積み込みが終わったら、荷宰領に祝い膳をふるまいます。 祝い膳の代わりに「酒肴料」として金包を渡してもかまいません。 荷宰領に「御礼」を渡します。 3)出発 ・荷 宰 領…「お荷物、目録どおり、確かにお届け申し上げます」と挨拶します。 手伝いの人、運転手へは、荷宰領の手から祝儀を渡します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
荷物の受け取り(男性宅) 1)荷物の到着 ・男性側と仲人…揃って、玄関に出迎えます。 ・荷宰領…「本日はお日柄もよく、誠におめでとうございます、OO家からのお 荷物でございます。私が名代としてお届けにあがりました。どうぞお 改めのうえお受け取りくださいませ」と述べます。 目録と鍵の入った鍵箱を差し出し「目録と荷物の鍵でございます。ど うぞお納めください」と述べます。 ・仲 人…「お役目誠にご苦労様でございます」と受け取り、荷物を改めます。 「○○家からのお荷物が届きました。目録と鍵箱でございます。お改 めのうえお受け取りください」と述べて、男性側にお渡しします。 ・男性側…「お荷物、確かに目録どおりお受けしました。お役目誠にご苦労様で ございました」とお礼を述べます。 ・荷物を運び込みます。(荷物の運び込みを先にする場合もあります) 2)祝い膳(男性側) ・仲人と荷宰領を座敷に通し、おもてなしします。 ・運転手や手伝いの人にも別室で食事を出します。略式に茶菓子をふるまい、祝 儀とは別に「酒肴料」として包むこともあります。 ※女性側では「酒肴料」をお渡しし、男性側で祝い膳にする場合が多いようです。 3)荷宰領、運転手、手伝いの人に祝儀を渡します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
男性宅での荷物の保管 男性側では、預かった荷物を油単(覆い)などをかけたまま並べておくだけにし鍵を開けたりしないのが礼儀です。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
2008-08-22 02:02
結納相談室
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